ビヘイビアモードの編集(Maya)
[Modes]タブでは、キャラクターコントロールファイルのビヘイビアモードを編集できます。ビヘイビアモードの設定の基本ガイドについては、「SGXのコンセプト」の「ビヘイビアモード」をご覧ください。
[Modes]タブは2つに分かれており、左側には顔をコントロールするマッスル([Muscles]タブで編集可能)、右側にはビヘイビアモードが表示されます。モードはマッスルと同様の階層で表示され、各モードを展開するとその中に含まれる一連のエクスプレッションを確認できます。Bi-Tonalモードの場合、エクスプレッションのサブセットとしてハイとローがあります。

各エクスプレッションにはスケールコントロール(スライダとスピンボックス)があり、これを使用してエクスプレッションの現在のスケールを設定できます。スケールの範囲は0.0(エクスプレッションなし)から1.0(フルエクスプレッション)までです。エクスプレッションの行をクリックすると、そのエクスプレッションが1.0に、それ以外のエクスプレッションはすべて0.0になります。エクスプレッションのスケールを変更すると、左側のマッスルスライダが自動的に現在の活動値に更新され、それに合わせてキャラクターリグも更新されます。
キャラクターの状態をニュートラルポーズに戻す場合は、[Neutral pose]ボタンをクリックしてください。

モードの追加
新しいビヘイビアモードを追加するには、[Add mode]をクリックします。

モードの名前を入力し、Bi-Tonalにするかどうかを指定します。

モードの削除
モードを削除するには、削除するモードを選択して[Delete]をクリックします。

モードの名前の変更
モードを作成した後で名前を変更するには、モード名をダブルクリックして新しい名前を入力します。
デフォルトのモードの設定
デフォルトのモードを設定するには、設定するモードを選択して[Set default mode]をクリックします。

モード名の前にあるアイコンの色が変わり、右側に「(default)」というテキストが表示されます。

モードの複製
モードを複製するには、複製するモードを右クリックして[Duplicate mode]をクリックします。

複製されたモードは名前の後ろに「_copy」が付いた状態で、モードのリストの一番下に追加されます。

エクスプレッションポーズの作成
エクスプレッションはさまざまなマッスルで構成されるポーズです。エクスプレッションのコンセプトについては、「エクスプレッションの定義」をご覧ください。
エクスプレッションを作成するには、基本的にパネルの左側にあるマッスルスライダを手動で調整してポーズを作ります。また、既存のエクスプレッションを(ある程度スケールを変えて)出発点として編集することもできます。
マッスルはリグのアニメーションターゲットで構成されていますが、エクスプレッションはマッスルで構成されています。リグコントロールからポーズを直接作成した場合、これをエクスプレッションとして保存することはできません。
エクスプレッションポーズのインポート
リグポーズをエクスプレッションとして直接保存することはできませんが、リグポーズをマッスルポーズとしてインポートし、エクスプレッションとして使用することは可能です。SGX Studioには、リグのアニメーションターゲットの現在のポーズに最も適合するマッスルの活動を見つける機能が付いています。この機能を使用するには、インポートするポーズにキャラクターを設定し、[Import pose]をクリックします。

マッスルの調整が行われ、指定のリグポーズに最も近いマッスルの活動が推定されます。この操作が可能なのは、ポーズの作成に使用するコントロールがアニメーションターゲットに含まれる場合のみです。
エクスプレッションの追加
エクスプレッションを追加する手順は以下のとおりです。
エクスプレッションを追加するモードを選択します(Bi-Tonalモードの場合は、ハイまたはローのサブグループを選択)。
上記の手順でマッスルを使用してエクスプレッションモードを作成します。
[Add expression]をクリックします。
エクスプレッションの名前を入力します。入力しなくても構いませんが、その場合、既存のエクスプレッションに続くかたちで自動で名前が設定されます。
選択したグループに新しいエクスプレッションが表示されます。
エクスプレッションの編集
既存のエクスプレッションを編集する手順は以下のとおりです。
エクスプレッションを選択します。
既存のポーズを調整する場合は、エクスプレッションのスケールを0以外の値に設定します。エクスプレッションを最初から作成し直す場合は、スケールを0に設定します。
タブの左側でマッスルの活動を編集します。
[Set expression]をクリックします。
エクスプレッションの削除
エクスプレッションを削除するには、削除するエクスプレッションを選択して[Delete]をクリックします。

エクスプレッションのコピー、切り取り、貼り付け、複製
エクスプレッションを右クリックすると、[Copy Expression][Cut Expression][Duplicate Expression]というメニューが表示されます。

[Copy expression]を選択すると、そのエクスプレッションがクリップボードに追加されます。同様に[Cut expression]でもエクスプレッションがクリップに追加されますが、モードからそのエクスプレッションが削除されます。クリップボードに追加されたエクスプレッションは、別のモードに貼り付けられます。エクスプレッションを貼り付けるには、別のモード(Bi-Tonalモードの場合は別のサブグループ)を右クリックして、[Paste expression]をクリックします。

[Add Expression]ダイアログで、エクスプレッションの名前を設定するよう求められます。名前の入力は任意です。

[OK]をクリックすると、貼り付けたエクスプレッションが選択したグループに表示されます。
[Duplicate expression]は、選択したエクスプレッションを同じグループに複製する操作です。