メタデータ
SGXでは、メタデータの編集やエクスポートが可能です。そのため、イベントのメタデータシーケンスについて理解できるよう、シーケンスの情報を以下にまとめました。
各シーケンスの説明内容は以下のとおりです。
主要なメタデータ
このセクションでは、編集作業で主な対象となる以下のメタデータシーケンスについて説明します。
単語の位置合わせ
言語音の位置合わせ
リップシンク
ビヘイビアモード
エクスプレッション
ブレス
モディファイア
単語の位置合わせ

単語の位置合わせは、音声に含まれる各単語のタイミングの解析を示す分類別時系列です。このシーケンスは、スクリプトを使用しているイベントでしか作成されません。[^]は空のラベルで、無音または言葉ではない音を意味します。
編集:各単語の発音が音声とズレている場合、単語の位置合わせの境界線を移動できます。
依存関係:スクリプト
言語音の位置合わせ

言語音の位置合わせは単語の位置合わせに似た分類別時系列ですが、単語を構成している言語音(子音と母音)の下位区間も含まれています。単語の位置合わせと同様、このシーケンスはスクリプトを使用しているイベントでしか表示されません。[^]は空のラベルで、無音または言葉ではない音を意味します。
編集:個々の言語音の発音が音声とズレている場合、言語音の位置合わせの境界線を移動できます。ただし、境界線の数が多いため、単語の位置合わせの編集よりも手間がかかります。また、単語の位置合わせを編集すると、言語音の位置合わせも自動で行われることがほとんどなので、言語音の位置合わせの編集は、言語音のタイミングをどうしても細かく調整しなければならないときだけにしておいてください。
依存関係:単語の位置合わせ
リップシンク

リップシンクシーケンスは、アニメーションの各ポイントで使用されているリップシンクシステムの種類(音声的、音響的)を示す分類別時系列です。このシーケンスは、スクリプトを使用しているイベントでしか作成されません。
編集:特定の区間について、もう一方のシステムのほうがよいという場合は、リップシンクの種類を編集できます。
依存関係:言語音の位置合わせ
ビヘイビアモード

ビヘイビアモードシーケンスは、各ポイントで使用されているビヘイビアモードを示す分類別時系列です。[^]は空のラベルで、未分類であることを示しています。
編集:ビヘイビアモードシーケンスは編集可能ですが、ノンバーバルのビヘイビアも変わってきます。
依存関係:スクリプト、フレーズ
エクスプレッション

エクスプレッションシーケンスは、各ポイントで使用されているエクスプレッションを示す分類別時系列です。[^]は空のラベルで、エクスプレッションがないことを意味します(アニメーションでは、隣接するエクスプレッション同士で部分的に重なっていることが多いです)。
エクスプレッションの各ラベルは、キャラクターのエクスプレッションツリーのパスを意味します。たとえば、上のシーケンスの「Fearful/low/3」というエクスプレッションの場合、「Fearful」というビヘイビアモードのロー(low)トーンの3番のエクスプレッションが適用されているという意味です(下のSGX Studioの画像参照)。

編集:エクスプレッションシーケンスは編集可能ですが、ノンバーバルのビヘイビアも変わってきます。
ブレス

ブレスシーケンスは、ブレス(呼吸)のサイクルで息を吸うタイミングと吐くタイミングを示す分類別時系列です。
編集:境界線を動かすと、息を吸うタイミングと吐くタイミングを調整できます。
依存関係:なし
モディファイア

モディファイアシーケンスは、ビヘイビアモディファイアを時間の経過に沿ってプロットした不規則時系列です。
編集:モディファイアの編集に使用できます。
依存関係:スクリプト
韻律メタデータ
このセクションでは韻律メタデータについて説明します。韻律メタデータはスピーチの抑揚、強弱、強度を解析したものです。シーケンスは編集できないか、編集の必要性が低いものばかりですが、エクスポートをするとさまざまな用途に活用できます。韻律メタデータのシーケンスは以下の4つです。
強度
ピッチ
韻律
フレーズ
強度

強度シーケンスは、音響強度を時間の経過に沿って解析した規則時系列です。このシーケンスは編集できません。
ピッチ

ピッチシーケンスは、ピッチを時間の経過に沿って解析した規則時系列です。デフォルトは0.0で、声が検出されていない状態です。このシーケンスは編集できません。
韻律

韻律シーケンスは、スピーチの強弱のパターンと速度の解析を時間の経過に沿ってプロットした不規則時系列です。スピーチビヘイビアとノンバーバルビヘイビアの両方が発生している間のマッスルの動きについて、強さと速度を特定するために使用します。
韻律シーケンスには3つのチャンネルがあります。それぞれの範囲は0~2で、「通常」の値は1.0です。
音節の強弱(青):各音節の強弱の度合い(スピーチビヘイビアに作用)
フレーズの強弱(黒):各フレーズの強弱の度合い(ノンバーバルビヘイビアに作用)
フレーズの速度(赤):各フレーズの速度(スピーチビヘイビアとノンバーバルビヘイビアに作用)
編集:スピーチビヘイビアやノンバーバルビヘイビアの強さと速度を変更する場合、通常はモディファイアを編集したほうが簡単なので、基本的にこのシーケンスを編集する必要はありません。
前提:スクリプト
フレーズ

フレーズシーケンスは、タイムラインを、話されているフレーズに大まかに対応する区間に分割する分類別時系列です。各フレーズは、スピーチの抑揚に基づいてハイトーン(H)またはロートーン(L)に分類されます。フレーズでは、エクスプレッションが割り当てられている区間が形成され、各トーンは、ビヘイビアモードがBi-Tonalの場合にエクスプレッションを選択するのに使用されます。
編集:このシーケンスから派生するエクスプレッションを直接編集できるため、通常、このシーケンスは編集不要です。
前提:スクリプト